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こんなに違う?地域別、お通夜~法事の服装とマナー

更新日:2019年10月7日

こんなに違う?地域別、お通夜~法事の服装とマナー

地元では常識だったことがあちらでは非常識!というケースも…。地方によってびっくりするほど違う、お通夜と葬儀のマナーやスタイル。今回はそんな「失敗できないシーンのマナー」について、スタンダードなルールと地域特色についてまとめてみます。

突然の訃報。お通夜と葬儀両方行くべきか、行くとしたら服装は?

不祝儀袋はご霊前かな、お花代かな? などなど、お通夜や葬儀に関するマナーは、失礼があってはいけないだけに気を遣います。

まずはスタンダードなマナー、ルールのおさらいから。

通夜の服装、女性も男性も地味目なスーツなどで

お通夜の服装・基本マナー

お通夜の参列には、ブラックフォーマルか、女性ならグレーなど地味目なスーツ、ツーピースなどを。

男性も濃紺やグレーなどのスーツに黒や濃い色のネクタイをします。この場合は、正装の喪服では逆に失礼とされています。

告別式はまたちょっと違うので要注意

告別式には喪服を着用します。

親族や喪主ならば正式な喪服(漆黒色の喪服)を着用しますが、参列者の場合は肌の露出が少ないブラックフォーマルでもOK。

女性ならワンピースか、上着を着るならボレロ、ジャケットを。男性もブラックスーツを着用します。ちなみに告別式のネクタイは黒無地が基本です。

女性はアクセサリーはパールの一連程度、ストッキングはブラック。髪をまとめるときは黒のバレッタやゴムを使います。

法事に招かれた際の服装・マナーは

法要の種類によって変わります。
法要の種類によって変わります。

親族の場合は…

法事の場合、一周忌であれば親族は喪服を着ることが多いようです。

かつては三回忌まで喪服というマナーがあったようですが、最近ではここまでフォーマルではなく、一周忌以降はブラックフォーマルで集まる家庭も多くなりました。

三回忌以降は地味な平服でもかまいません。

参列者の場合は…

参列者として招かれた場合は、一周忌はブラックフォーマルか、ダークスーツや濃紺のワンピースなどを着用します。

それ以降の法事に参列する時は地味な平服で。

地方によって違う服装やマナー、しきたり。通夜・告別式

嫁ぎ先など配偶者の出身地の通夜や告別式では、自分の地域とは異なる慣習があることも多いものです。

これは地方の伝統文化が残っている証、日本の文化の豊かさでもありますが、知らないとビックリすることも多いかも。

香典に領収書を渡す 北海道のお葬式

北海道では、香典を受け取った際に受付で領収書を渡されます。

郵送でお香典を送った場合は、領収書が返送されてきます。

領収書を発行
領収書を発行

故人の家族に渡す特別なお見舞いがある 愛知県三河地方

愛知県、特に三河地方に独特なのは「御淋見舞(おさびしみまい)」。

香典とは別に、故人の家族が「御淋しいでしょう」ということで家族宛に渡すものです。お金のこともあれば、おまんじゅうやお線香のこともあります。

おまんじゅうや、お線香など。親族への気遣い
おまんじゅうや、お線香など。親族への気遣い

喪主は白装束を着る 石川県のお葬式

もともと古来日本では喪服は白でした。

明治以降、黒が喪服の色とされていますが、石川県では今でも喪主は白装束を着用します。参列者は黒の喪服でかまいません。

香典の袋の水引が黒白ではなく黄白 西日本の一部のお葬式

京都や大阪、兵庫など西日本の一部では香典袋の水引は黒白ではなく黄白を使っています。

また、高知では告別式では黒白の水引、忌明けに用いられる香典袋の水引は黄白と使い分けられているそうです。

これらの地域でのお通夜、告別式に参列する際には調べておいてから用意した方が良さそうです。

まだまだある!地域別こんなマナー、こんな葬儀

地域によってそれぞれ違う慣習があります
地域によってそれぞれ違う慣習があります

前述したのは参列する場合に注意しておきたい一部地域の通夜、告別式でのマナーや慣習ですが、それ以外にも地方によって、異なる慣習があります。

以下は、参列する前に知っておくと戸惑わないですむ、地域独特の慣習です。

通夜の前に火葬する

以外に多いのがこのスタイル。北海道から東北の多くの県、関東圏や山陰地方でも先に火葬する地域があります。

自分が暮らす地域が葬儀の後に火葬する風習だとしても、ビックリせずにその土地の習慣を尊重し、故人を悼むようにしましょう。

近親者で棺を3回まわす

山梨や兵庫、広島、福岡、大分、熊本、長崎、佐賀などでは出棺の際に近親者が棺を担ぎ、3回まわしてから出棺するという風習があります。

3回まわすことで棺の中の故人が方向を見失い、この世に戻ってこずに成仏できるようにするという祈りを込めた風習といわれています。

墓は家。先祖と一緒に飲み食いもする 沖縄のお葬式

沖縄は琉球国として長い歴史を持っていたので、いまも当時の風習がたくさん残っています。

たとえば納骨する墓は「家と同じ」と考えられており、大変大きなものです。「亀甲墓(かめこうばか、きっこうばか、カーミナクーバカ)」と呼ばれるこの墓は子宮を型取っており、生まれたときと同じ子宮に戻っていくという考えを表しているそうです。

旧暦3月には「清明(しーみー)」という先祖を供養するお祭りがあり、一族が先祖に捧げる供物をもってお墓へ行き、祈りを捧げた後はみんなで飲み食いするというおおらかな風習は今も健在です。

最後に

慣習やマナーが異なっても、通夜や葬儀、法事は「故人への思いをはせる」もの。それぞれの地域に根ざした慣習は、古くから続く亡くなった方への思いが込められています。その思いにそって、しめやかに参列し思いをはせましょう。

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